ウロボロス観測所

主に悟りについて哲学的、社会学的な考察(のバックアップ)

2018-08-22から1日間の記事一覧

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終わりに

(終わりに) もともと私は悟りを探求してきたわけではなかった。表面上は仏教徒の家に生まれたがそれは多くの日本人同様にすこぶる形式的なものにすぎない。ただ葬式や法事が仏式というだけである。しかもそれは私の祖父母や父母の話である。私個人としては…

検証の必要性

(検証の必要性) もちろんこの論考で取り上げた副鼻腔理想解放状態(CoIFS)や鼻性脳神経症候群、アルケー「ゼロ」論、万有意識論は仮説である。実証的アプローチが不十分であるのは事実であることは強調に強調を重ねておかねばなるまい。と同時に実証的研…

結論 まとめ

結論 まとめ 1 「物理現象としての悟り」とは副鼻腔理想解放状態(Condition of Ideal Free Sinus=CoIFS,コイフス)の維持である。またそれは東洋的修行法で言われるチャクラや上丹田の開発を指したものであった。そしてそれは相矛盾した事象の共存を許容す…

付録 悟り(副鼻腔理想解放状態)を体験する方法(始覚まで)

付録 悟り(副鼻腔理想解放状態)を体験する方法(始覚、見性まで) 最後に悟り(副鼻腔理想解放状態)を体験する方法を簡略ながら述べておきたい。 物理現象としての悟りをもたらすのが副鼻腔理想解放状態であると推測されることは既に述べた。紹介する方法…

悟りの側面3 終末論について

(悟りの側面3 終末論について) また伝統的な宗教であっても終末論の類は宗教装置の典型例であろう。人が生物種である以上は何らかの要因が重なれば絶滅することはありえるし、より時間的、空間的スケールが大きくなれば星や宇宙が崩壊することもありえる。…

悟りの側面2

(悟りの側面2) こうした論考から言えるのは、釈迦が到達した悟りの境地と彼自身が残し現在に伝わる教義や宗教は基本的には別物であり独立したものであることが推測される。別の言い方をすれば釈迦の教えを守り、大切にするあまりに、釈迦が伝えたかった悟…

悟りの側面1

(悟りの側面1) ここでは多少重複するが補足として物理現象としての悟りの側面について述べよう。悟りが副鼻腔理想解放状態の維持であることは述べたが、そこから導き出されるのは従来の悟りについてのイメージが多分にして誤りを含むと思われるからだ。 確…

各地に残るウロボロスの伝承と龍退治とゼロの意味

(各地に残るウロボロスの伝承と龍退治とゼロの意味) 自らの尾を食べる蛇はウロボロスと呼ばれ、それに類する図は世界各地で伝えられてきた。そしてウロボロスの名の由来は古代ギリシャ語で「尾を飲み込む蛇」を意味する「ドラコーン・ウーロボロス」から転…

色即是空、空即是色の論理モデル

(色即是空、空即是色の論理モデル) 大乗仏教の経典である『般若心経』は仏教の根本が短い文章でまとめられているとされる。般若心経を中国語に訳したのは大唐西域記で有名な唐代の僧、玄奘であるが、この経典の中で最も有名なのが「色即是空、空即是色」の…

予言者 神の啓示を受ける者、救世主、覚者、教祖

(予言者 神の啓示を受ける者、救世主、覚者、教祖) ここで問題となるのは神は教義(言葉)から生まれる意識であるため不変ではなく時代ごとに変化が起こることである。主にそれは最初の教義が作られた時には想定していなかった問題が起こり現実的な選択を…

神とは何か? 神とは教義(言語)が生成する意識

(神とは何か? 神とは教義(言語)が生成する意識) ここで必然的に「神とは何か?」という問いにひとつの答えが導き出される。まず啓示宗教で用いられる神に話を限定するが、神とは教義(言語)を源泉にして生成された意識であるということだ。この点を理…

キリスト教の三位一体説

(キリスト教の三位一体説) キリスト教の教義の根幹の一つに三位一体説がある。これは簡略に言えば、精霊と父(神、ヤハウェやエホバと呼ばれる)と子(イエス・キリスト)の三者はそれぞれ別な位格をもつが実体としては一体である、というものだ。説明を読…

アルケー「ゼロ」論と万有意識論

(アルケー「ゼロ」論と万有意識論) こうした考え方を西洋哲学的な文脈で言えば、万物の根源であるアルケーを「無(ゼロ)」とするアルケー「ゼロ」論と言える。つまりアルケー「ゼロ」は「無を司る何か」である。そしてこの「無を司る何か」も、物質の定義…

無(ゼロ)が世界の根源とする認識

(無(ゼロ)が世界の根源とする認識) このように我々にとって「無(ゼロ)」と認識されるものがこの世界の根源であるとしたのが悟りの境地や仏教の説く本質であると考えられる。ただ仏教の場合、宗派や解釈の違いも大きいが、基本的には我(実体)の存在を…

主体は認知のウロボロス的限界を超えた時に「無」を認識する

(主体は認知のウロボロス的限界を超えた時に「無」を認識する) 人は副鼻腔理想解放状態になると、認知のウロボロス的限界を超え始める。その時、主観としては「無(ゼロ、また仏教的な説明では無我や空とされたもの)」を認識すると思われる。これは通常の…

精神病との違いは何か

(精神病との違いは何か) ただこうした矛盾的な言説は精神疾患とされる者とも共通しないわけではない。ではその差は何であろうか? 後の世の評価にすぎないのだろうか? それとも何らかの差異があるのだろうか? まず精神疾患のグループは、実体世界との再…

認知のウロボロス的限界の例外

(認知のウロボロス的限界の例外) ただ一方でその限界は原則であって例外は存在する。こうした認知のウロボロス的限界と例外を最も身近な例で言えば、基本的には「自らの姿は自ら見ることはできない」というものだ。またそれに対して鏡を使うなどの例外ケー…

認知のウロボロス的限界

(認知のウロボロス的限界) 認知のウロボロス的限界とは、「原則的には、主体の根源はその主体によって認識できない」というものだ。 自らの尾を食べる蛇(ウロボロス)は遥か古代からその図が伝えられてきた。様々な解釈がなされてきたがおそらくこのこと…

相矛盾する現象は併存できるという視点

(相矛盾する現象は併存できるという視点) 虚偽を除くのは当然だが、おそらく一部の宗教的教義にみられる矛盾的な言説は、そうした矛盾する構造や現象を脳神経系が認識しているからこそ生まれたのであろう。つまり対応関係にある相矛盾する何らかの現象が実…

第4章 各宗教が目指した本質 (宗教概念の共通項)

第4章 各宗教が目指した本質 (宗教概念の共通項) 仏教に限らず多くの宗教の教義はあいまいで矛盾をはらむものか反証不能性が高いものが多い。悟り、解脱、空即是色、色即是空、三位一体、梵我一如、神の存在、神の救済……などその典型であろう。これらの言…

私の立ち位置

(私の立ち位置) 私は真実を追及したいのであって、既存の宗教の護教を行ったり、新しい宗教を打ち立てたいわけではない。むしろ宗教的な意味ではこの論考は宗教の持つ力を弱めるものであろう。私はいくつかある機会の一つを提供するだけである。個人の生き…

修行というより調整や治療に近い

(修行というより調整や治療に近い) 通常、ほとんどの人間が程度の差はあれ鼻性脳神経症候群の状態にあり、そこから極めてまれに副鼻腔理想解放状態となる者が知覚する意識や感覚が悟りであると推察される。この私の仮説が正しいならば、と前置きがつくが、…

チャクラが開く、上丹田が形成されるという現象の誤解と真実

(チャクラが開く、上丹田が形成されるという現象の誤解と真実) もう一つ決定的に誤りがあったのは、体の特定の部分に精神や意識を集中するというアプローチである。副鼻腔理想解放状態の時には特有の意識や感覚が生まれることは確かであるが、それは物理的…

半眼の意味

(半眼の意味) 仏像は半眼に描かれることが多いのだが、また座禅や瞑想時にも半眼であることが勧められることもある。これには様々な理由がなされてはいるのだが、それは実際の見地で言えば、半眼にすることで副鼻腔理想解放状態に比較的なりやすいためと思…

座禅や瞑想の意図するもの

(座禅や瞑想の意図するもの) ただ比較的、座禅や瞑想などのように静かな環境で一人安静に過ごすことは副鼻腔理想解放状態を得やすいことは確かである。これはストレスを減じ自律神経を整えることで副鼻腔付近の腫れを減らしたり、もっと直接的にアレルギー…

修行やトレーニング、戒律の遵守によって悟り(副鼻腔理想解放状態)を得られるようになるのか?

(修行やトレーニング、戒律の遵守によって悟り(副鼻腔理想解放状態)を得られるようになるのか?) これはおそらくノーであろう。少なくとも伝統的な方法論ではそう言える。 大乗仏教の教義の根幹の一つに六波羅蜜があり、これは端的に修行や戒律の順守を…

仏像の意図はチャクラや丹田、軸を視覚的に伝えること

(仏像の意図はチャクラや丹田、軸を視覚的に伝えること) もちろん座禅は曹洞宗のただ座ることのみで悟りを開こうという只管打坐の教義のように、気や丹田、チャクラ、軸などを直接的にターゲットにすることはない。が、仏像を見れば分かるように下腹部、胸…

上丹田、第6、第7チャクラとは何か?

(上丹田、第6、第7チャクラとは何か?) 一方、これも実に多くの論考がなされてきたのが「チャクラとは何か?」「上丹田とは何か?」という問いであった。多くの場合、その答えはそれが脳の一部、たとえば松果体など脳の一部の器官が該当すると言われてきた…

悟りに関係するチャクラ、丹田

(悟りに関係するチャクラ、丹田) そして、多くの言及がされてきた悟りと関係する部位は頭部であった。チャクラで言えば第6チャクラ、第7チャクラであるし、丹田で言えば上丹田である。丹田とチャクラというのは何が違うのかという議論があるが、ここでは基…