ウロボロス観測所

主に悟りについて哲学的、社会学的な考察(のバックアップ)

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

座禅、ヨガ、呼吸法、気功、東洋的修行法と丹田、チャクラ

(座禅、ヨガ、呼吸法、気功、東洋的修行法と丹田、チャクラ) 仏教と関係の深い修行法に座禅がある。仏教の成立初期から修行の一つとして組み込まれている方法だが、これをよりクローズアップしたのが禅宗である。座禅はもともとは仏教成立以前に釈迦が行っ…

肉体的能力、知的能力との関係

(肉体的能力、知的能力との関係) もちろんそうした厳しい修行をやり遂げたこと自体は間違いなく強靱な肉体と精神のなせる技ではある。が、強靱な肉体と精神を持つだけであれば軍隊の精鋭や特殊部隊にはおそらく同レベル以上の者はいるだろうし、スポーツ界…

修行

(修行) もう一つ悟りという概念と関係が深いものがある。それは修行である。そして仏教での修行とは経典の学習、戒律の順守、座禅や瞑想などの東洋的身体トレーニングである。これらによって悟りの境地を目指すとされたわけだが、修行という概念は主に戒律…

副鼻腔理想解放状態の主観的感覚とそれに対応すると思われる仏教概念

(副鼻腔理想解放状態の主観的感覚とそれに対応すると思われる仏教概念) このあたりの経験談とも言える概念は主に禅宗に残されている。それは突然に悟りが訪れるという頓悟と、悟りは徐々に進むという漸悟、また悟りの後の修行が大事という悟後の修行や、悟…

悟りはなぜ突然やってくるのか?

(悟りはなぜ突然やってくるのか?) 悟りが語られる中で共通している現象に悟りが突然やってくるという逸話が多い。釈迦はもちろんにして仏教内でもそういう類の話は多く、またそれが仏教で言うところの悟りに該当するかどうかは不明ではあるが、イエス・キ…

頓悟と漸悟

(頓悟と漸悟) 頓悟と漸悟の観点では始覚から一気に正覚に至るのが頓悟で、始覚からゆっくりとしばしば凡夫の状態に戻りつつ正覚に至るのが漸悟であろう。歴史的には頓悟か漸悟かと論争が行われてきたが、副鼻腔理想解放状態の観点で言えばそのどちらも正し…

悟りの段階2 副鼻腔理想解放状態から見る悟りの見解

(悟りの段階2 副鼻腔理想解放状態から見る悟りの見解) さて副鼻腔理想解放状態という観点から悟りを語れば、悟りは以下のように分化できる。すなわち通常の状態、準悟りの状態、悟りの状態である。 通常の状態は多くの人間が一生を過ごしていく状態であり…

悟りの段階1 悟りのレベル、バリエーションに関する用語。十牛図、頓悟と漸悟、不覚、始覚、本覚、不退転、退転

(悟りの段階1 悟りのレベル、バリエーションに関する用語。十牛図、頓悟と漸悟、不覚、始覚、本覚、不退転、退転) 初期仏教から大幅な変遷と分派を遂げてきた仏教だが、それでも同時に悟りに達した者がゼロでなかったことも確かなようである。その証拠とし…

初期仏教

(初期仏教) 初期仏教の解く教義(言語モデル)は基本的にシンプルである。四諦、八正道、三学、十二縁起などである。そして最も重要なのはそうした世界把握、行動指針、実際の言動をもたらす悟りと呼ばれる身体性の意識や感覚である。 問題となるのはそう…

第3章 副鼻腔理想解放状態の体感と仮説から見えてくるもの

第3章 副鼻腔理想解放状態の体感と仮説から見えてくるもの 物理面での悟りに関する仮説は既に述べた通り副鼻腔理想解放状態(CoIFS)と鼻性脳神経症候群によるものである。この仮説を確定させるには客観的観測主義の立場から検証を待つしかないのだが、私個人…

副鼻腔理想解放状態(CoIFS)

(副鼻腔理想解放状態(CoIFS)) 次に副鼻腔理想解放状態(Condition of Ideal Free Sinus=CoIFS,コイフス)である。 これは私個人の経験的な話であるので慎重を期すべきだと思うが、副鼻腔理想解放状態(CoIFS)になると周辺の脳神経系に影響を与えるため…

禅病、偏差、クンダリーニ症候群、精神病、副鼻腔炎、鼻性脳神経症候群

(禅病、偏差、クンダリーニ症候群、精神病、副鼻腔炎、鼻性脳神経症候群) まずは鼻性脳神経症候群から述べよう。 東洋的修行法には身体の一部にあるとされるチャクラや丹田を鍛錬するものが大きなウェイトを占める。ただその修行の副作用として禅病、偏差…

物理現象としての悟りとそれを隔てるもの=副鼻腔理想解放状態と鼻性脳神経症候群。その定義と位置づけ

(物理現象としての悟りとそれを隔てるもの=副鼻腔理想解放状態と鼻性脳神経症候群。その定義と位置づけ) 物理現象としての悟りを述べるための重要な概念が「副鼻腔理想解放状態(Condition of Ideal Free Sinus=CoIFS,コイフス)」である。これは文字通り…

端緒

(端緒) それはいわゆる病気の治療がきっかけであった。当時、30代後半だった私は慢性副鼻腔炎と診断され長期の通院治療を受けていた。ただその治療の効果は決して芳しいものではなく常に体調不良に悩まされていた。鼻や副鼻腔の粘膜に若干の腫れはあるもの…

第2章 悟りを解明するために (悟りに入っていない者に対して悟りを理解させるにはどうすればよいのか?)

第2章 悟りを解明するために (悟りに入っていない者に対して悟りを理解させるにはどうすればよいのか?) このようにいくつかの理由から悟りという現象は解明されてこなかった。悟りの境地から宗教化して概念は残ることはあっても宗教性や言語機能不全ゆえ…

悟りは言葉では伝えられないとされた理由5 自然言語の持つ性質、公案(禅問答)の構造

(悟りは言葉では伝えられないとされた理由5 自然言語の持つ性質) 第5の理由が自然言語の性質によるものである。別の言い方をすれば、言語には構造的な欠陥や限界が含まれており、その領域での事象は言語機能不全を引き起こすためとも言えるだろう。そして…

悟りは言葉では伝えられないとされた理由4 教団外からの社会的圧力

(悟りは言葉では伝えられないとされた理由4 教団外からの社会的圧力) 悟りを開いた者が少ない状況では、悟りに関する言説を収集し、蓄積していくことは重要な研究ステップである。だが悟りを開いた者はなかなか見つからない。その理由の一つに教団外部からの…

悟りは言葉では伝えられないとされた理由3 宗教装置の副作用 教団内からの社会的圧力

(悟りは言葉では伝えられないとされた理由3 宗教装置の副作用 教団内からの社会的圧力) 第3の理由は組織内部から社会的圧力をもたらす宗教装置の副作用である。宗教装置とは一定の宗教の教団内外で権力関係を生み、人に影響力を及ぼす社会システムと考えて…

悟りは言葉では伝えられないとされた理由2 方法論の不十分さ、誤り

(悟りは言葉では伝えられないとされた理由2 方法論の不十分さ、誤り) 第2の理由は、釈迦が残した情報が悟りを開かせるためには不十分だったことである。それが第1の理由ともあいまって悟りを言葉で伝えることを難しくしたと言える。 釈迦が残した情報はシ…

悟りは言葉では伝えられないとされた理由1 出現率の低さ

(悟りは言葉では伝えられないとされた理由1 出現率の低さ) まず悟りに達する者の出現頻度、確率が低すぎたという問題である。 もともと悟りを開くことができた者はごく限られていると言われている。それは仏教徒の総数に対して悟りを開いたと評価された者…

「悟りは言葉では伝えられない」は真実か?

(「悟りは言葉では伝えられない」は真実か?) まず伝統的に仏教の教えとして悟りは言葉では伝えられないとしてきた歴史がある。ただそれは結局、たとえ悟りを開いた者であっても、その悟りという現象が還元論的に語ることは極めて難しい現象であったこと、…

第1章 「悟りとは何か?」という問い

第1章 (「悟りとは何か?」という問い) 釈迦が仏教を開いてからおよそ2500年という時間が過ぎた。そしてインド北部から始まった仏教は上座部、大乗などの多様とも言える分派を繰り返しながらも中国や日本をはじめとして東アジアに広がり今日を迎えている。…

はじめに、ねらい

(はじめに) 悟り。 伝統的にはそれはインド哲学やヨガで言うところの第6、第7チャクラや東洋的修行法で言うところの上丹田の開発に該当すると言われてきた。だが筆者は現代科学の文脈に還元して述べればそれは「副鼻腔を中心とした脳神経系の理想的な状…

もくじ: 物理現象としての悟りについて

物理現象としての悟りについて 与野半悟 【目次】 (はじめに) (本書のねらい) 第1章 (「悟りとは何か?」という問い) (「悟りは言葉では伝えられない」は真実か?) (悟りは言葉では伝えられないとされた理由1 出現率の低さ) (理由1の補足) (悟り…