ウロボロス観測所

主に悟りについて哲学的、社会学的な考察(のバックアップ)

禅病、偏差、クンダリーニ症候群、精神病、副鼻腔炎、鼻性脳神経症候群

(禅病、偏差、クンダリーニ症候群、精神病、副鼻腔炎、鼻性脳神経症候群)

 まずは鼻性脳神経症候群から述べよう。

 東洋的修行法には身体の一部にあるとされるチャクラや丹田を鍛錬するものが大きなウェイトを占める。ただその修行の副作用として禅病、偏差、クンダリーニ症候群と呼ばれるものがある。それらは伝統的な説明によれば、エネルギーの一種である「気」が暴走しバランスが崩れてしまった状態とされ、症状としては現代の精神医学におけるうつ病自律神経失調症に近いとされる。もちろん東洋的な修行概念であるチャクラや丹田は西洋科学の範疇における精神医学や心理学とは基本的には相容れないため禅病、偏差、クンダリーニ症候群という概念そのものも否定されている。もしそうした症例があれば、おそらくは重ければ統合失調症双極性障害うつ病、軽微なものであればパーソナリティ障害や不安障害、発達障害として分類され精神科医療の対象となるのが実状である。

 だが、おそらく私の仮説ではそれらの中には副鼻腔の周辺の神経障害(鼻性脳神経症候群)に起因するケースがあると思われる。鼻性脳神経症候群という言葉は私の造語、概念であるが、それは副鼻腔炎の拡大概念と言える。基本的なメカニズムは単純で副鼻腔のいずれかの領域で炎症、アレルギー反応、気圧差、温度差、ストレス反応、物理的変化などでつまりが生じた結果、副鼻腔の自然孔と呼ばれる狭い部分が閉息し、その結果、空気圧の差が生まれることで付近の脳や脳神経が圧迫されるというものである(また腫れた部位そのものが脳や脳神経を圧迫することも考えられる)。それは微弱なレベルの航空性副鼻腔炎(Aerosinusitis)、副鼻腔リバースブロック(Reverse block)や副鼻腔スクイーズ(Sinus squeeze)とも言えるだろう。

 言ってみれば鼻性脳神経症候群は鼻づまりによる神経圧迫の一種なのだが、発生部位が鼻腔ではなく副鼻腔であるためか無痛であり極めて自覚症状に乏しいという特徴がある。そのために長年おそらく数千年にもわたって病気として認知、発見されてこなかったのだろう。そしてこの副鼻腔領域の神経障害が一時的なものであっても解消される現象が悟りという身体の意識や感覚、思考をもたらすと思われるのである。これを読む多くの読者には信じられないかもしれないが、おそらくほとんどの人が副鼻腔領域の神経障害を程度の差はあれ抱えており、たいていはそのことを自覚することなく一生を終えていくと考えられる。そして極めてまれな確率でその障害を解消できた者が悟りを開いた者と考えられ、比較的その状態を長期かつ安定的に維持できた者の言動が宗教となったと推測されるのである。これはまさしく実際にそれを経験した者でなければ理解できないのであるが、目が見えるか見えないかほどに感覚や意識が異なるのである。そして同時にこの状態を経験してしまえば、従来から言われていた悟りに関する言説が自分の感覚として理解できるようになるのである。まさに悟りは悟りを得た者でなければ理解できないとした言葉の意味がそこにあるのだろう。